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スーツスタイルで梅雨を乗り切るコツ

梅雨の時期には長雨が続き、湿度の高い毎日が続きます。雨による水濡れや湿気はスーツやシューズのコンディションを悪化させてしまいますが、ビジネスに天候の良し悪しは関係ありません。どれほど不快な季節でも、スーツの着こなしにはきちんとしておきたいものですし、足元にも気を配りたいですよね。
今回はそんな雨のシーズンに役立つスーツとシューズの選び方、お手入れの工夫やコツについてご紹介致します。
撥水素材のスーツを選びましょう
誰にでも経験があることだは思いますが、どんなに気を付けても雨の日にはスーツが濡れてしまうもの。
湿ったスーツは着心地が悪く、それだけで気分が滅入ってしまいます。しかも生地に濡れジミが付き、風合いもクタッとくたびれてもしまって、他人からの印象もよくはありません。
素材によっては水濡れが致命傷となることもありますので注意が必要です。そこでおすすめしたいのが、特殊な加工を施すことにより、防水・防汚、速乾の機能を備えた「撥水スーツ」です。なお同様の素材のビジネスアイテムはスーツ以外にもあり、鞄であれば、防水性のウレタンフィット機能を持たせたナイロン製鞄、撥水加工を表面に施した革製の鞄などが代表的でしょう。またシューズにも防水・撥水加工を施したものがあります。
自宅で出来る雨濡れ後の処置
とはいえ、全てのスーツを「撥水スーツ」に一度に変えることはほぼ不可能です。
防水や撥水加工を施していないスーツやシューズが雨に濡れてしまったら、どうしたらよいのでしょうか。当然ですが、そのまま放置して自然乾燥に任せるのは絶対にNG。そんなことをしたら大切なスーツが型崩れを起こしてしまいますし、シューズからは革本来の風合いが確実に失われてしまいます。まずは一刻も早く水分を取り除き、早急に乾燥させて被害を最小限に食い止めましょう。ここでスーツとシューズそれぞれの、家庭で簡単に出来る対処(手入れ)の方法をご紹介致します。

★スーツの雨濡れ対処法★
- ①よく乾燥したタオルで叩くようにして水滴を拭き取ります。生地が傷むので擦るのは絶対にやめましょう。
- ②水分をある程度取り除けたら、風通しのよい場所に干して乾燥させます。その際は、肩先部分が厚いハンガーにかけて型崩れを防ぎましょう。
- ③十分に乾燥したらハンガーに吊るしたままブラシをかけて、生地に付いたチリやほこり、砂などを完全に落として下さい。
- ④もし雨濡れでパンツ中央の折り目が取れかけていたら、ラインが完全に消えてしまう前にアイロンをかけて復活させましょう。

★シューズの雨濡れ対処法★
- ①しっかりと絞った濡れクロスで、足を包み込む甲の部分の水分と砂汚れなどを拭き取りましょう。
- ②靴の内側までしみ込んだ水は中に新聞紙を詰めて吸い取ります。特に浸水しやすい、つま先の部分は要注意です。
- ③靴の内側まで濡れてしまったら、靴を壁に立てかけるなどして内部にも空気を十分に行き渡らせて完全に乾燥させましょう。
- ④手で触って水気を一切感じないくらいに乾いたら、仕上げに靴用のクリームを塗り、よく乾燥した布で軽く磨きましょう。
防水・撥水スプレーを有効活用
「撥水スーツ」や「防水シューズ」が間に合わない場合には、市販の防水・撥水スプレーを活用するのもひとつの手。
その際は必ず表面の汚れをきちんと落としてからスプレーするようにして下さい。汚れの上からスプレーをかけてしまうと、その効果が半減してしまいます。ここでスーツとシューズそれぞれの、スプレーの仕方をご紹介致します。

★スーツのスプレー法★
- ①スーツ表面の汚れやホコリをブラシ等で念入りに落としましょう。
- ②表面から約30cm離してスプレーします。これより近いとシミの原因になる恐れがあるので注意しましょう。パンツは特に雨に濡れやすいヒザ下部分をメインにスプレーしましょう。
- ③スプレーが乾燥したら、表面を再度ブラッシングして生地を整えましょう。

★シューズのスプレー法★
- ①まずはブラッシングで汚れを落とします。
- ②表面から約20cm離してまんべんなくスプレーして下さい。シューズ用のスプレーには艶出し効果や皮に栄養を与える効果もあります。その他、キズ・汚れ防止の効果もあるため、買ったらすぐにスプレーしておくのもおすすめです。
- ③スプレーが乾燥したらクロスで軽く表面を拭き取りましょう(※拭き取り不要のスプレーの場合は不要です)。スウェード靴なら、クロスではなくブラシを使って起毛感を整えましょう。
意外と簡単なことだけで梅雨の時期でもスーツ&シューズを
気持ちよく着こなせるものです。ぜひ、参考にしてみて下さい。