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ベルト


スーツやシャツにこだわるなら、ベルトにもこだわりを持ちましょう。スーツのコーディネートに合わせて、ベルトにも変化を付けると着こなしのバリエーションも膨らみます。
毎日同じベルトを付けているという方は、ベルトにもこだわりを持ってみるのはいかがでしょうか。何種類かのベルトを用意するのがおすすめです。
日本人とベルト
ベルトの歴史は、原始時代の人々が腰布の紐として用いていたものをベルトと考えると、かなり古いことになります。その腰紐が、長い年月をかけてウエストを強調するファッションアイテムへと変わりました。
日本では、明治維新後に政府高官が洋服を着用したのがきっかけで、海外からベルトが輸入されるようになりました。もともと、ベルトは軍服に使われていましたが、第一次世界大戦後に洋装化が進むとともに一般のスーツにも採用されて普及しました。
ベルトが普及する前の日本では、サスペンダーを使うのが正装とされていました。しかし、サスペンダーよりもベルトのほうが着脱しやすく、スラックスも脱ぎやすいということから、次第にベルトが使われるようになりました。ただし、現在でもタキシードやモーニングなどの正装にはサスペンダーを用いるのが一般的ですし、上着を脱いだときも様になります。
ベルトの素材
スーツで使用するベルトの素材は、レザーが一般的ですが、そのほかにはナイロン、綿、ビニールなどがあり、なめした革をコーティングしたものが一般的です。
ビジネスシーンにおいては、ナイロンや綿のベルトはカジュアルすぎるので、着用しないようにしましょう。
ブラックやブラウンなどの上品な色合いがおすすめです。クロコダイルやオーストリッチのベルトは、ワンランク上の着こなしに使えますが、値段も高価ですから型押しのもので気品のある色合いであれば充分かも知れません。
プライベートやカジュアルなスタイルには、色々な素材のベルトで遊び心を出すのもおしゃれなコーディネートとなります。
ベルトの幅
さまざまな幅のベルトがありますが、一般的には太目のベルトだとカジュアルな印象、細目のベルトはドレッシーな印象になります。
ビジネスシーンにおいては、パンツのベルトループの8分目にかかるくらいの幅がベストです。
太すぎるベルトや細すぎるベルトは見栄えが良くないため、避けましょう。スラックスがずり落ちてしまうようなベルトは、役割を果たさないのでしていても無意味です。
ベルトのバックル
ビジネスシーンでのバックルは、シルバー系のシンプルなデザインのものが無難です。エレガントな着こなしをするときには、光沢のあるバックルを用いると良いでしょう。
上手なバックルの選び方は、時計や指輪などの質感や色に合わせて、全体的に統一感を出すことです。
仕立ての良いトラディショナルなスーツの場合、派手なバックルのベルトを着用すると、スーツの着こなしが台無しになってしまうのでふさわしくありません。
ベルトとコーディネート
スーツのコーディネートでは、ベルトの色と靴の色を揃えるのが基本です。従って、主にブラックやブラウンのベルトを着用するのが基本的なコーディネートです。さらに、ベルトのバックルとバッグの金具の色を合わせたり、ベルトと時計のベルトの色を合わせたり、という方法もあります。
ベルトは小物も含めた全体のバランスを考えて選ぶと、失敗が少ないでしょう。
ベルトの扱い方
ベルトは、優しく扱えば傷むのが遅くなります。ベルトを着用するときには強く締めるのを控えましょう。スラックスがゆるいと感じるときは、ベルトではなくスラックスのサイズを調節するのが無難です。ベルトで強く締めれば、ベルトにも負担がかかりますし、スラックスのラインも崩れるので、美しい着こなしとは程遠くなってしまいます。
また、スーツやネクタイなどと同様に、毎日同じベルトを着用すればその分だけ傷むのも早くなってしまいます。一度着用したら適度に休ませてあげましょう。
気に入っているベルトは、同じものを何本か用意しておいてローテーションで使うようにすると、結局は劣化を遅らせることにつながり、ベルトを長持ちさせることになります。
ベルトのお手入れ
頻繁に手で触れるベルトは、手垢が付きやすいので定期的なお手入れは欠かせません。
革のベルトの場合、保革用クリームを使って、優しく汚れを取りながら磨くようにしましょう。
液体のクリームは中まで浸透するので、乾くまでに1日~2日程度かかります。風通しの良いところに置いて、丁寧に乾かすのが理想です。
乾いたら、柔らかい布で磨きましょう。雨に濡れた後は、陰干しをして乾かした後、入念に手入れをするようにします。
ベルトの保管
ベルトは、使いやすいようにさっと取れるように収納するのがベストです。バックルの部分を何かにかけるのが一般的。ベルト用のハンガーも市販されていますので上手に活用すると良いでしょう。革のベルトの場合、湿気が多いところでの保管は避けてください。